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第一回
【コミュニケーションを軸としたテクニカルジャーナリストの仕事】
−心がけているのは、読者ニーズを忘れない記事づくり−
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| Q:本田さんのお仕事の内容を教えてください |
本田氏:僕は、フリーランスという立場でIT業界の様々なことをニュースや解説記事として取り上げる仕事を10数年続けてきました。現在は主に、自分で興味のあるテーマを見つけて、比較的自由に記事を入れさせてもらっています。記事内容を1から10まで指定されて、その通りに文章を埋めるといった仕事も、駆け出しの頃には多少ありました。こうして自分自身の意見を表に出せる仕事ができていることを大変幸せに思いますし、このような自由を与えてくれる出版社には感謝しています。
その他の仕事としては、「社内報」のコラムを頼まれたりもします。以前は、IT業界の広告のコピーを書いたりもしていました。また、イラストレーターとコラボレーションしながらキャラクターを作ったりもしてましたね。 |
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| Q:一日何時間くらい記事を執筆なさっているのですか? |

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本田氏:実際にキーボードを叩いている時間はたいしたことはないですよ(笑)ボーっとインターネットをみている時間もありますし、新しい話題があるとついつい首をつっこみたくなる。僕は「調べ物マニア」なんですよ(笑)「エンカルタ」(*注:マイクロソフト社より発売のマルチメディア百科事典ソフト)が大好きで、分からない事があると調べるんですね。そして調べた内容をみて、また新しいことを調べたくなる。その間当然原稿は書いていません。「調べ物」の時間を入れると、時間の検討はつきません(笑) |
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| Q:文筆業へシフトされたきっかけはなんでしょう? |
本田氏:フリーライター業を始める前は、ソフトウェア技術者としてシステムの構築をしていました。お客さんとシステム全体の構成を相談しながら、予算内で達成できるであろうシステムの概略を決めていました。
文筆業へシフトしたきっかけは、女性向けのSOHO活動をやっている田澤由利さん(現ワイズスタッフ代表取締役)とネット上で知り合ってメールを交換していたら、なんと家が近所!
何かの縁だから「一緒に本を作ろう」という話になりました。ちょうどその時、世の中はNEC独自仕様のパソコンからIBM系のオープンアーキテクチャに移行する時期で、進化の速度が凄まじく上がってきていたところでした。”調べ物マニア”にとっては非常に面白いテーマだったんですよ(笑)このお話がなかったらこの世界には入っていなかったかもしれないですね(笑)その後、「PC
WEEK」というIT企業向けのタブロイド紙の仕事をきっかけに、仕事の幅が大きく広がりました。企業のマーケティング担当者やベンチャーの起業家などビジネスセンスに溢れた人たちに取材させてもらい、単なる一消費者としてPC業界に触れていた自分が、エンドユーザー視点をもちながらも、企業ユーザーあるいは製品ベンダーとしての視点を持てるようになりました。この両方のバランスはとても大事だと思います。 |

愛猫のBlancちゃんと一緒に |
| Q:本田さんが日々「情報発信」をする際に心掛けている事はなんでしょうか? |
本田氏:僕らの本当のクライアントとは、出版社でもスポンサーでもなく最終的にそのコンテンツを読んでくれる読者だと思います。
これはある新聞記者の受け売りですが、記者とかテクニカルジャーナリストは、取材している相手が偉ければ偉いほど自分が偉くなった気分になってしまう。でも、そうなってしまうとダメだと思うんです。自分の目線の高さを常に意識して、読者のニーズを考えながら仕事をすることに特に気をつけています。僕が取材対象にしているIT業界や家電業界は、自分自身もユーザーなので、気持ちの持ち方さえ間違えなければ「ユーザー(=読者)ニーズ」を見失う事はないと思います。 |
| 【本田雅一(ほんだ まさかず)氏プロフィール】 |
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本田氏はフリーランステクニカルジャーナリストとして、IT業界、エレクトロニクス業界を中心に、テクノロジ、マーケティングの両方の視点からコラムやニュースを執筆していらっしゃいます。また、アスキー、インプレス、ソフトバンク、日経BPなどのテクノロジ系出版社の各誌・ウェブサイト、週刊東洋経済、日本経済新聞などで執筆活動を行われています。
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インタビュアー:オズマピーアール兼高佐和子 |
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